ユカタン最後の日にメリダで起こった出来事

最後の夜は行きつけのレストランに食べに行きました。

こちらはトラディショナルという訳でもないし、ユカタンの料理だけをやっている訳ではないのですが、とても美味しいし勉強になるので通っていて、ほとんどのメニューを食べました。

お店のスタッフとも仲良くなっていて、僕は日本でメキシコ料理の料理人をやっているとも話していました。

ご飯を注文して料理を待っていたら、いきなり知らないお金持ち風のおじさんが話かけて来ました。

そしたらなんとこのレストランのオーナーさんだそうで、メキシコ料理の勉強している日本人がいると噂を聞いて話かけて来たみたいです。

そして、3店舗お店を経営していて最近オープンしたお店があるから一緒に見に行こうと誘われました。

 

よくよく話を聞いてみたら、新しいお店というのは、マヤ料理と、アジア料理を融合したお店らしくて、僕にこのお店のシェフをやって欲しいとの事。

 

正直、めちゃめちゃ広くて素敵なお店でした。

 

150人くらい収容できる大きなお店です。

 

住む所も飛行機のチケット代も出すから、2年間くらいシェフをやって欲しいとの事です。

 

いきなりのオファーにびっくりしました。

 

きっと僕が日本人という事もあり、しかもメキシコ料理にも詳しくて、アジア料理も日本料理も経験してるなんてお店のコンセプトにもバッチリ合うので、あちら様としても必死だったんだと思います。

待遇も良く、大好きなメリダで生活出来る事を考えると本当に考えてしまいます。

ただやはり僕としてはこの10数年、日本で、日本の皆様に美味しい本当のメキシコ料理を届けたい、伝えたいと思って生きて来ましたから。

とりあえずお互いに連絡先を交換してお別れしましたが、真剣に誘われたので、僕も真剣に考えようと思っています。