代官山ラ・カシータ閉店

僕の日本のメキシコ料理の師匠のお店、代官山ラ・カシータが、2021年、1月31日をもちまして45年の長い歴史を閉じました。

僕が修行させて頂いたのはもうおよそ15年前ですが、ここ数年訳あって少しお手伝いさせて頂いていました。

日本のメキシコ料理店においてこんなに長いお店はありませんでしたし、お客様、スタッフ共にとても愛されたお店だったんだと痛感しています。

公共の場で告知をしていませんでしたが、閉店前の1ヶ月は噂を聞きつけて常連さんが殺到。

コロナ禍にもかかわらずお陰様で毎日ほぼ満席状態でした。

それに閉店する事を渡辺に告げられた常連さんなどは涙を流して下さった方まで続出しました。

特に幼い頃から親御さんに連れられて来て下さってた方などは特に思い入れも強かったようです。

 

思い出の場所が無くなってしまうのは本当に悲しい事ですね。

 

もちろん僕にとっても思い出が沢山ある場所ですので悲しいです。

なんとかお店を維持出来るように、と微力ながらお手伝いさせて頂いていたのですが、力及ばず申し訳無い気持ちもあります。

最後は昔働いていた兄弟子も無償で良いから最後一緒に仕事したかったとの事で手伝って下さいました。

そんなお店は本当に中々無いですよね。

このお店に出会った事で僕の人生は間違いなく変わりましたし、日本で本物を勉強出来た唯一のお店だと思っています。

なにはともあれ、師匠、45年間本当にお疲れ様でした。