メキシカンキッチンItacate(イタカテ)

2021年6月10日に私のプロジェクト、メキシカンキッチンItacate(イタカテ)というお店が二子玉川で始まりました。

コロナ真っ只中という事もあり、テイクアウトとデリバリーのみ、客席がないクラウドキッチン施設での開業でした。

Itacateという名前は、元々Itacatl(イタカトル)というナワトル語(メキシコ先住民の言葉)が語源になっていて、テイクアウト、持ち運びの為の食べ物という意味です。つまり日本で言うならお弁当という意味ですね。

僕は元々メキシコにいる時に友人にこのイタカテという言葉を教えてもらって、ナワトル語でお弁当という意味合いの言葉がある事に驚き、先住民文化と日本の文化の共通点を発見したように感じていました。

元々僕は本物のメキシコ料理を日本に伝えたいと思っていて、レストランを開業したいと思っていましたので、こういうテイクアウトのお弁当で、イタカテという名前をつけるとは思ってもみませんでした。

今まで僕が代官山ラ・カシータに始まり、メキシコのオアハカ、ユカタンで覚えた料理の技術を日本のお弁当に落とし込む、という事を基本に、日本の皆様にわかりやすいスタイル、名前をつけて楽しんでいただくことが大事だと思っていて、他には、メキシコから輸入したトウモロコシで一から作るタコス、メキシコ南部の調理技術を使って作ったブリトーなどを販売しています。

ちょうど開業時期にコロナが流行ってしまったから生まれたお店ですが、飲食店が厳しい時期であっても今の自分にどんな事ができるのか、と考えた結果のプロジェクトです。

外出規制の中、自宅での皆様の食生活を少しでも楽しいものにできたらという想いで始めました。

開業してから半年、やっと個人事業の仕事にも慣れ落ち着いてきたので久しぶりにブログを更新したわけですが、おかげさまでこの半年、沢山の常連様に恵まれてなんとか経営できています。

二子玉川のお客様は本当に皆さんとても良い人ばかりで、オープン当時なんかは非常に混み合い、2時間待ちになってしまったのに全然怒らないで、2時間後に受け取りに来て下さった方もいらっしゃいます。

毎週決まった曜日に来てくださるお客様、なんと差し入れまで持って来てくださるお客様もいらっしゃり、本当に励みになっています。

2022年はどんな年になるのか分かりませんが、今の自分に出来る事を精一杯させていただこうと思っています。

初めて自分のキッチンが持ててこれ以上ないくらい幸せです!