メキシコのユカタン半島のアントヒートス

アントヒートスとは欲しくてたまらないもの、という意味です。

一般的にトウモロコシが原料のマサを使った軽食の事を指します。

ユカタンならではのアントヒートスもありますので、いくつかご紹介しようと思います。

Panuchos(パヌーチョス)

トルティージャを焼いて、焼いた時に膨らんで2層に分かれるので、その中にフリホーレス(黒豆のペースト)を塗り込んであげたものの上に、七面鳥などお好みの具材を乗せたアントヒートスです。ユカタンの人気料理、コチニータピビルなどをトッピングするのが人気です。

Salbutes(サルブーテス)

トルティージャの原料のマサを焼かずに揚げたものの上にお好みの具材を乗せたアントヒートスです。

こちらも七面鳥を茹でたものなどを乗せたりしますが、これはレジェーノネグロを乗せてあります。

Empanada de Queso de Bola(エンパナーダスデケソデボラ)

メキシコ全土ではケサディージャフリタス、と呼ばれていますが、ユカタンではエンパナーダと言います。

トルティージャの原料のマサの中にチーズを包んで揚げた料理です。

師匠のお店、ラ・カシータでも人気のアントヒートスの1つです。

Pastor Negro(パストールネグロ)

メキシコシティーの人気のタコス、アルパストールは基本的には赤い色をしていますが、ユカタンならではの、レカドネグロ、というペーストを使って、真っ黒の肉の塊を削ぎ落とした肉のタコスです。

このタコスはトラディショナルという訳ではなく、最近考案されたユカタンの新しい味です。

メキシコ人と仲良くなると、本当にアントヒートスが大好きなんだなと感じます。

日本人の僕らでいう、お米で出来たもの、例えばおにぎりやお餅、もっと言うとお煎餅、あられなどの感覚に近いのかな、と感じました。