チカタナスとは
チカタナスとはオアハカ地方の雨季、数日間しか獲れない羽蟻の事です。
オアハカは昆虫食の文化があり、このチカタナスや、グサノと呼ばれる虫、チャプリンというバッタやイナゴの種類の虫を食べます。
メキシコという国の文化は二面性があり、とても豊かな文化でありながら、とても貧しい人達が沢山います。
オアハカは特にその傾向が強く、観光地で経済も循環しているはずなのに、先住民族の割合が多い為、貧困層がとても多い地域です。
食文化は大変面白く、一方では様々な食材の原産地であり、メキシコの中でも食材の宝庫であるという側面。
一方では起源ははっきり分かりませんが昆虫まで食べてしまう、というやはり貧しさを匂わせる様な文化も持っています。(普通に考えて食べ物が豊富なら虫を食べる事はしなかったんじゃないか、と思います)
オアハカの民族の歴史などまだはっきり理解した訳ではありませんが、オアハカという土地はどうしても陰と陽の対比を感じてしまいます。
きっとその矛盾が余計にオアハカに惹かれるところなのかも知れません。
チカタナスのラーメン
オアハカでは良くこのチカタナスを使ってサルサを作ります。
オアハカの友人と一緒にチカタナスでサルサを作り、ラーメンに加えてチカタナスのラーメンを作りました。
チカタナスはアミノ酸、旨味の宝庫なので、めちゃめちゃ美味しいラーメンになりました。
丼もないし普通のお皿に盛り付けたので見た目はあまり良くないですが(笑)
これ日本人も絶対に好きだし、商品化したらメキシコでも日本でも売れると思います。
メキシコ料理の新たな側面と可能性を感じた日でした。
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