オアハカのイスモ地方

オアハカのイスモ地方に行って来ました。

僕がお世話になったレストランのモレ担当のDoñaやJefa、その部下の女性達は、オアハカの中でもイスモ地方と呼ばれる場所の出身の人ばかりでした。

どうやら僕はイスモ地方の料理の味が好みみたいです。

イスモは、オアハカの中でも特別な文化を持っています。

有名なところでは、フリーダカーロが着てるのがこのイスモの伝統的な民族衣装です。

イスモ地方にはムシェと呼ばれる人達がいて、イスモの衣装を着ているのですが、いわゆるゲイの人達の事です。

この地方では男性、女性、ムシェ、と性別が公に認められているみたいです。

それと数年前の地震の被災地です。

フチタンの地震はまだ記憶に新しいと思います。

車でも数時間もかかる場所なのですが、今回はイスモに行く友人がいたので、乗せて行ってもらいました。

この様にまだまだ全然復興が追いついていない状況です。

至る所で震災の爪痕が見られます。

 

イスモ地方のガルナッチャス

 

僕はオアハカのセントロのレストラン、Zandungaのガルナッチャスがとても好きなのですが、本場のイスモのガルナッチャスも食べたいと思っていました。

フチタン出身の友人が言うには、イスモで食べるガルナッチャスの方が美味しいらしいです。

基本的にはそんなに味の違いはありませんが、フチタンのメルカドのガルナッチャスの方が油っぽいと思います。

きっとフチタン出身の彼は昔から食べられてる味という事もあり、こちらの方が好きなのでしょう。

ただ、日本人の僕には油っこく無い方が味が優しくて好きな気がします。

でも本場フチタンのガルナッチャスも相当美味しかったです。

 

イスモ地方、フチタンのホテル

 

フチタンはまだ復興も全然追いついてませんし、あまり治安の良い場所では無いので、少し高めのホテルに泊まりました。

なんとプール付き。

すぐに水着を買いに行って泳ぎました。

 

Bar Jardín

地震の影響なのか、目的のレストランも営業しておらずびっくりしましたが、フチタンの友人に教えて貰ったBar Jardínというレストランバーに行きました。

これは恒例のミチェラーダ

 

Minilla

 

サメの肉のそぼろや、エビのそぼろで作る料理です。

日本人にも馴染みのある味で、何だか懐かしい感じがします。

僕はこの料理がイスモ地方の中でも1、2番を争うくらい大好きです。

 

Molito de camarón

 

スープ状になっているエビの出汁がベースのモレです。

イスモ地方は海に面している事もあり、魚介類の料理が沢山あります。

だからこそ日本人の僕が惹かれるのかも知れませんね。

 

Bupu

 

オアハカで良く飲まれてるテハテに似た、イスモ独特の飲み物です。

イスモの友人はこれを毎日の様に飲むと言っていました。

上にエスプーマ(泡)が乗っていてとても美味しかったです。

 

イスモ地方のトラユーダ

 

僕は正直、オアハカのトラユーダと言う食べ物については、そんなに好きじゃなくてあまり食べて来ませんでした。

理由はいくつかありますが、まず凄まじく大きいので、僕は1人では食べきれません。

そして、まずくは無いのですが、特別美味しいって感動した事はありませんでした。

でもフチタン出身の友人が、この店のトラユーダは本当に美味しいから絶対食べて、と言うので行ってみました。

レストランというより、古民家って感じの今にも崩れそうなお店でした。

びっくりしすぎてあまり良い写真がありませんが、ここのトラユーダは2つ折りになっていて、開けるとこんな感じです。

結果、初めてトラユーダを美味しいと思いました。

やっぱり僕はイスモの味が好きなんだと実感。

 

イスモ地方の料理、まとめ

 

イスモ地方の料理はオアハカの中でもとても美味しいです。

それに知らない料理が沢山あります。

僕は本などで勉強して目的の料理があったのですが、今回は巡り合えませんでした。

色々な人に聞いたら、それはレストランとかじゃなくて家庭料理だから普段は家で食べると言っていました。

郷土料理の勉強はレストランで働くだけでは出来ない事が沢山あります。

きっと本気で勉強したいなら、その土地に住み、その土地の人と触れ合い、生活しないと本当の意味では理解できないのだと思います。

もちろん今回イスモに来て収穫も沢山ありましたが、巡り合わなかった悔しさは残りました。

またいずれリトライしようと思います。