いよいよ本格的なメキシコ修行が始まりました

まずはカテドラルのスタッフ紹介やお店の案内

 

カテドラルのChefはChef Mundoと言い、萩原流行さん似のイケメンChefです。

初日はまずChefに働いてるスタッフを沢山紹介して頂きました。

皆さんとても有効的で笑顔で受け入れてくれます。

ただスタッフが沢山いて1度では名前が全く覚えられません。

次に冷蔵庫や冷凍庫などの場所も教えて頂いたのですが、日本でも大きいレストランにある、めちゃめちゃでかいウォークインの冷蔵庫でした。

そうこうしているうちに、トマトを持って来いと言われ、いよいよ本格的に仕事がスタートしました。

 

見慣れないオアハカの野菜、クリオージョ

まずはオアハカのトマト、トマテリニョンというクリオージョのトマトを70個持って来てと言われ、野菜を洗う所から始まりました。

メキシコでは野菜は必ず殺菌する液体で洗ってから使用します。

日本でも使用しているお店もありますが、僕にはあまり馴染みのない行為なのでちょっと手間取りました。

それにオアハカは年間を通して水不足ですし、水道の蛇口も日本みたいに強い訳ではありません。

包丁はお店のものを使わせて頂きましたが、これがまた全然切れないんです(笑)

僕は日本での修行時代は毎日のように研いで包丁の手入れをしていましたので、かなりのストレス。

でも切れない包丁を上手く使いこなすようにしたいと思っています。道具がダメでも技術でカバー出来るようにならないと。

 

魚を捌く事でChefに試される

 

日本人何だから魚捌けるだろうと、初日からいきなり魚まで捌かせて頂きました。(日本での和食の修行時代は魚なんて1年くらい全く触らせて貰えませんでした)

日本とメキシコでは魚の種類も違いますし、大きさも道具もセオリーも全く違います。(特に包丁が全然切れない)

ただ日本と勝手が違うから、と言っても何の言い訳にもなりませんし、そんな事は言いたくありません。

僕も魚には多少のブランクはあるので多少は手間取りましたが、勿論割と綺麗に捌けました。

たださすがChef Mundo、正直僕よりも全然上手に手早く捌いていました。

日本人なのにメキシコ人に魚で負けるなんて悔しかったですが、やはりこのお店でChefまで登りつめた人。さすがだなと思いリスペクトしました。

 

メキシコで修行するに当たっての不安要素

 

いつ休みなのか、何時まで仕事なのかも分からずに始まった初日。

結局お昼の12時から深夜12時まで、1度の休憩もなくぶっ通しでした。

メキシコでちょっとだけ働いた経験もあるのですが、その時は朝早く、8時くらいから夕方までとめちゃめちゃ楽だったので正直舐めてました。

まぁ日本でも12時間労働なんて当たり前ですし、それは全然余裕なのですが、実は不安要素があって…

 

仕事で痛めた腰

 

僕は日本で少し飲食から離れ、荷揚げ屋の仕事をした事があるのですが、その時に腰を痛めてしまいまして、数ヶ月ずっと病院に通いながら仕事をしていたんです。

治らなくて座薬で痛みを抑えながら仕事をしていました。

今回メキシコに来るにあたり、薬は医者に多めに出して貰いましたが、1ヶ月分しか無いんです。

座薬は6時間くらいしか効きませんし限りがあります。

薬の効果が切れるとくしゃみをするだけで腰に激痛が走ります。

メキシコに来る前に治るだろうと思っていましたが結局治らず…

まぁ良くこんな状態なのにメキシコで働こうと思ったなと思いますが(笑)

 

スペイン語での会話

 

以前メキシコで働いた時は個人経営のお店だったのでコミュニケーションも取りやすかったのですが、今回は割と大きなお店でスタッフも沢山います。正直誰が誰だか分からない(笑)

それに仕事に入ると外国人扱いも無く、普段話ししてるような感じで早口で喋られるので中々聞き取れなくて苦労の連続です。

辺りには知らない単語ばかりが飛び交っています。

 

当たり前ですが、こちらが無理言ってお願いして教えて貰うので、言葉が聞き取れないとか理解出来ないとか、こんな事はただの準備不足で100%僕が悪い訳です。

出来るだけ迷惑かけないように早く慣れるしか他に道はない。

とにかく知らない単語はメモっておいて後で調べる事にしました。

 

やはり求めてるものというのは簡単には手に入らないものなのですね。これでこそやりがいがあるってものです。

 

目的のオアハカのモレの作り方

 

このお店ではモレは先住民の女性が1人で作っているらしく、他のスタッフも作り方を詳しくは知らないみたいです。

それにお店の規模が大きいので1度に大量に作るみたいです。

はたしてこんな大きなお店で本当にモレの作り方も教えて貰えるのか…

不安だらけですが、これは僕がやりたくて決めた道。

せっかくの機会ですから楽しんで勉強させて頂き、漢になれるよう日々精進しようと思っています。